恋水〜悲しいだけじゃない嬉しい涙もあるよね〜

唯愛の恐怖におびえているような
か細い声が聞こえてきた

あの男が
唯愛の手を握っているのが見えた。

オレは音をたてないように近づいて
男の手を後ろからおさえつけ、


「 ここで何してる?
警察よぶか?いいのか? 」


男は何も言わずに
その場から逃げた。


「 坂東先生… こわかったよぉ… 」


涙いっぱいの目で
オレに抱きついてきた。

オレは唯愛を
思いっきり抱き締めた。