< そうなんだぁ…
私とはしてないから…
だから…
そうかぁ… >


なんて心で呟いていたら

柊さんの怒りが
背中だけでもわかる。

私だって
この言葉聞こえちゃったから、
ここには居たくない。


「 あの…
柊さん、花歩さん
今日、ホントは柊さんと
話し合いをしたくて
会うことにしたけど、
私、
柊さんと会うのを終わりにします。 」


柊さんが
勢いよく振り返り


「 唯愛? 」


私の肩を掴んで名前を呼ぶけど…


「 だから…
二人とも堂々と会ってくださいね。
もう、私に気にしないでいいんですよ。
私は
今日柊さんから卒業します。
巣立ちます。
今まで本当に
ありがとうございました。 」


私は、
二人に微笑んで
改札の方へ歩き出した。

チラッとみた
花歩さんは満面の微笑みだった。
綺麗な女性だった。