「…ぷっ。うけるーっ。」
「キャハハハハッ」
あー…。
もう何度同じこと繰り返せば
気が済むんですか?
こっちが聞きたいくらいです。
毎日あたしが先生に怒られて、
それから皆が爆笑する。
そしたら近くの席の
川倉と橋本に文句言われる…。
ねぇ。
正直、飽きました。
「てかさぁ、昨日うちら、
篠永見たんだけどー?
格好がやばかったんだって!」
「そーそー。
髪がボッサで、ジャージ着てて。
しかも所々インクついてたし!」
「うえっ。きっしょー。
学校くんなっつーの!」
瑠未は顔を教科書で隠し、
固く唇を噛んだ。
川倉と橋本が
皆に昨日のことを話してる。

