───────…。
「篠永!
お前、何度遅刻したら
気が済むのか!?」
「…すみません。」
いや。
気が済むために
遅刻してるんじゃないんですけど…。
と言うのもヤバイんで、
とりあえず謝るあたし。
「おい、聞こえてんのか?」
そう言って先生は、
うつむいてるあたしの顎を
グイッと上に上げた。
「…き、聞いてます…!」
教室が笑いでうめ尽くされた。
皆、全員笑ってる。
先生も口元に
変な笑みを浮かべてる。
あたしは思い切って、
そんな先生から離れた。
急ぎ足で自分の席へと向かう。
「今度遅刻したら、
ただじゃおかねぇからな。」
「…はい…。」

