た、多分ね。 日野先輩も、 あたしのこと嫌ってないと思うの。 えと! 自分でいうのもなんだけど、 た、多分だよ!? 「ははっ。…実は昨日、 目覚まし時計をセットするの忘れてて。 それで遅刻したんだ。」 「そ、そうですか…。」 お互い雪で顔は見えないが、 なんとか会話はできた。 ・・・ 沈黙。 「と、とりあえず! 学校へ急ぎましょう!」 「あ、ああ。…そうだね。」 ふぅ…。 先輩の前だとやけに緊張してしまう…。