空から綺麗に舞い降りる雪。 なのに、地面に落ちると、 一瞬にして消えてしまう。 たった数分の命。 そして人生。 なんて可哀想なのだろう。 「…あ…」 じゃああたしは? とてつもなく長い人生を 送っているじゃん。 「…」 瑠未は唇を噛み締めると、 左右に首を振った。 ううん。 あたしは生まれたくて 生まれたんじゃない。 ママが勝手にー…。 そこまでくると、 瑠未は一滴、涙を流した。 「馬鹿…!あたし、…何考えてんの! 最悪じゃん…。…馬鹿…!」