「…おはよ。」 「あら。今日は早く起きたのね。 …まぁ、遅刻することは、 変わりないけどね。」 「…」 ママの言葉を独り言に変え、 瑠未は洗面所へ移動した。 ママの言うとおり、 もう授業が始まってるってことは 事実だけど…。 あたしにはそんなこと これっぽっちも気にしてない。 勉強なんて遅れたっていいし、 皆に距離を遠ざけられたって、 あたしにとってはどうでもいい。 それに、 ママも気にしてないみたいだし。