僕ら4人がカエルに夢中になっていた頃、ハル先生と田口君は田んぼのわきに腰かけて、なにやら会話をしていた。
「このまえは、ありがとうございました。と、すみませんでした。」
田口君が言う。
「元気ないんだって?あの子たちが気にしてた。」
ハル先生は僕らの方を見ながら言う。
「自分は、この街に来ることになって正直、不満だったんです。同期の奴らからは、ラッキーだな、なんて嫌み言われて、この街は平和だから、一生交番勤務がオチだ…なんて街の人の冗談も気にくわなくて。」
田口君は話し続ける。
ハル先生はその話を優しい表情で聞いていた。
「きっと、あの子たちは気付いていたんです。この街に不満そうな僕に、まだ新人だからなんて理由で馴染もうとしない僕に。」
田口君はかなり反省している様子だった。
「甘かったんです。いざ、事件が起きたときに僕は…
子どもたちにもできる気遣いが出来ないしょうもない人間だったんです。」
「このまえは、ありがとうございました。と、すみませんでした。」
田口君が言う。
「元気ないんだって?あの子たちが気にしてた。」
ハル先生は僕らの方を見ながら言う。
「自分は、この街に来ることになって正直、不満だったんです。同期の奴らからは、ラッキーだな、なんて嫌み言われて、この街は平和だから、一生交番勤務がオチだ…なんて街の人の冗談も気にくわなくて。」
田口君は話し続ける。
ハル先生はその話を優しい表情で聞いていた。
「きっと、あの子たちは気付いていたんです。この街に不満そうな僕に、まだ新人だからなんて理由で馴染もうとしない僕に。」
田口君はかなり反省している様子だった。
「甘かったんです。いざ、事件が起きたときに僕は…
子どもたちにもできる気遣いが出来ないしょうもない人間だったんです。」


