*春待つ疑問符*

その頃僕たちは、ハル先生のおかげで、落ち着きを取り戻していた。

玄関でカエデおばあちゃんをはさんで、僕とタクミ君が座り、ハル先生はおまわりさんの到着を待っていた。

すると外から自転車のブレーキ音と共に、田口君の声が響いた。

「はっ…犯人は!!」

それが田口君の第一声。

僕らはがっかりした。

この街の新人は、



僕らを安心させてはくれない。