*春待つ疑問符*

「ハルトくん荷物はあれだけ?」

お父さんは飲みながらハルトくんに質問した。

「急いでたんで。」

「そうか…」

僕も質問することにした。

ハルトくんはさっき、自分のこと“私”って言った。男のくせに…

「こらっ!“くせに”って言うんじゃない!“くせに”って!」

ハル先生の答えの前にお母さんに怒られた僕。


ハル先生は言った。

「誰が男だって言った?」

「えっ!!」

お父さんと共に僕は声をあげた。

ハル先生はお父さんの反応に驚いたのか、すぐにこう言った。


「冗談!冗談ですって!」

お母さんはお父さんに呆れていた。

「わっ分かってたって!ハルトくんの冗談に乗っかってあげただけだよ。なぁ、ハルトくん!」


ハル先生は苦笑い。

僕はどうやらだまされやすいみたいだ。

ハル先生によれば、僕はからかいやすいみたいだ。

お母さんによれば僕は素直なんだって!