*春待つ疑問符*

「市ノ瀬 環くん」

「はいっ!!」

僕の番がきて、
僕は右手を挙げて返事した。

ハルト先生は僕に笑顔を向けた。


僕のお父さんは街の役場に勤める公務員ってやつだ。

兄ちゃんとはよくぶつかるお父さんだけど、本当は仲良しなのを僕は知っている。

世話好きで
さみしがり屋なお父さん、
怒った後はいつも優しいお母さん、そして僕と
僕の大好きな兄ちゃん、

市ノ瀬ファミリーは
この街の事情通なのだ!