「で、話って何?」 カレーを食べながらママに尋ねる。 「うふふ…。あのね」 な…何。 急にニコニコしながらママは続けた。 「ママは愛しい愛咲美を思って、こんなモノを用意しました!」 “愛しい愛咲美を思って”のフレーズを妙に強調させながら、一枚の紙切れを顔の横でピラピラさせた。 「それ、何?」 嫌な予感がする…。 「なんと!南の島へのツアーチケットです!!」 チケット…? 次に続く言葉に耳を傾けた。