私の隣、アイツの隣



さっきやってたの以外にも、スカートをめくったりとか足を引っかけたりとか。


小学校も絶対やらないバカげた遊び…。










自分でも子供じみてることはわかってる。

いい加減、普通の高校生にならなきゃ。

って一応思ってはいるんだ。



でもこんなことやってたら友達なくなる、とか思うけど、周りの人はあたしたちを避けたり軽蔑したりはしない。

なんで?




このことひ彩妃と恵璃に話したことがあるけど、

「3人でいるときはどうしようもないけど、個人だったら普通だからじゃない?」

「あ、あとミアがいるから!」

「あーそれだ!ミア美人さんだもんね」


って言われた。

ちなみに、ミアっていうのはあたしのニックネーム。

宮本の“ミ”と愛咲美の“ア”。



普通?美人?

思わず聞き返したくなる単語が…。

それを言うなら、2人のほうが。


彩妃は背が小さくてくりくりの目で見上げてくる。

小顔がふわふわな栗色の髪によく似合ってて。

可愛くて抱きしめたくなる。


恵璃はほんとモデルみたいな超絶美人。

鼻が高くてつやつやで綺麗な唇。

完成度の高い緩い内巻きのヘアー。

更にオシャレで言うことなし!






あたしと一緒にいなければ、絶対モテるのに。