私には将来を約束した大事な人がいる、彼に今回のことも隠しておこうと思っていたが、簡単に勘づかれてしまった。

少年に向き直ると、穏やかな笑顔を見せた。
下手に慌てふためくと妙に思われると察したためだったが項をそうしたのか少年は手をとると、屋敷のなかへ誘った。


穏やかに笑い返した少年の表情には密かな漆黒が混ざっていた。

私はこの時から誘われていたに違いなかった、、、