君と桜の木の下で



「よし、そろそろ帰るか」

着替えを済ました俺たちは海をでる準備をしていた。

「そうだな、帰ろう」

俺は持ってきたビニールシートなどを持って立ち上がる。

もう辺りは真っ暗だ。

「なんかもの寂しいね」

ポツリと愛菜がゆう。

「また来年も四人でこようぜ」

「うん♪そうだね」

俺が愛菜にゆうと愛菜は嬉しそうにうなずいた。

俺たちは帰りの電車に乗り、最初待ち合わせした駅へと戻ってきた。

「じゃあ、俺咲送るからお前愛菜ちゃんちゃんと送ってやれよ」

駅につくなり竜はゆう。

「え?送ってくれんの?」
不思議そうに咲ちゃんは竜の顔をみた。

「そりゃなあ、お前も一応女だしな」

コツンとおでこをこつく竜。
「一応ッてなによ!!」

怒っているようで咲ちゃんの顔は怒っていない。

「それじゃあな」
竜は俺たちに手をふる。

去っていくとき竜がパッと俺の方に振り返る。

…?
なんだ?

振り返ると竜はガッツポーズだけを決めてまた去っていった。