君と桜の木の下で


飲み物を買って戻ると愛菜が男どもに言い寄られていた。

いっけね!!
さっき一人にしないッて決めたのに!

俺は急いで愛菜の元に駆け寄った。

「愛菜!!」

愛菜は困った顔で俺を振り返った。

「なんだよー、男いんのかよ」

そうゆって男どもは去っていった。

去っていく男どもを俺は睨みつけた。

「ごめん、一人にして」

俺は愛菜に謝る。

「ううん、大丈夫」
愛菜は俺に笑ってみせた。

はあ…
俺はなにやってんだか。

「ごめん…はい、これ」
俺はジュースを愛菜に渡した。

「あ、ありがとう」

愛菜はジュースを受けとると嬉しそうに受け取った。