「そんなに見ないでよ」

咲ちゃんは恥ずかしそうにパッとそっぽを向いた。

「あ、悪い」

やっと我にかえったのか竜が咲ちゃんから目を離した。

「ほら、海いこう!!」

咲ちゃんはずんずん歩いていく。
「あっ、待ってや」
竜はそれを追いかける。

「俺たちもいこうぜ」

「あ、うん」

俺と愛菜も海へと向かった。

砂浜にいる男どもが愛菜にみんな見とれてる。

見るなッつーの!!
俺は男どもを睨み付けた。

うん、決めた。
今日愛菜を一人にしないようにしよう。