「いつもこの桜の木みてるやろ?初めて愛菜に会った時泣いてたし…なんかあるんか?」
困ったような顔をする愛菜。
困らせてしまったかな?
「……」
しばらく沈黙が続いた。
俺、沈黙苦手なんだけどなあ…
「…ごめん言いたくなかったらいいよ?」
沈黙が嫌で俺は思い切って切り出した。
「…ッごめんなさい、また今度ちゃんと話すから」
泣きそうな顔をして謝る愛菜。
「え…全然大丈夫やし。ごめんな、困らせてもて」
俺は慌てて謝った。
そんな顔するなよぉ…
気が引ける。
「帰ろ」
そうゆって愛菜にゆうとコクンと頷いてついてきた。

