君と桜の木の下で


暗い夜道を二人で歩く。

「家ッてどのへん?」

「あっ…えっと…公園を過ぎて左いったとこ」

公園…あぁ!!あの小さい公園か。
ッてゆったら俺ん家と少し近いな。
俺は歩幅を合わせゆっくり歩いた。
「テストお互い頑張ろうな」

「うん、頑張ろう」
愛菜がニコッと笑った。
しばらく歩くと桜が咲いていた木にさしかかった。

あっ…
ここ…
いつも愛菜が見てる桜の木だ。

もう桜は咲いてないけど。

愛菜を見るとまた悲しそうに桜の木をみる。

なんでそんな悲しそうな顔をするのか?
聞きたい。

「なあ、いつも桜の木みてるけどなんかあるん?」

俺はついに聞いてしまった。

「え…」

愛菜はびっくりしたように俺をみる。