俺、坂井愁也はなぜか放課後、
相原優愛に呼び出された。
告白されるのか?

な訳ないよな、
今日の昼休みの時俺睨まれてたし・・・。
それに俺はその友達の事が
好きなわけだしな。
1人でぶつぶつ言っていると
相原が来たようだ。

「ねぇ、あんた。何1人でぶつぶつ言ってんの?気持ち悪いんだけど」

初めて喋った言葉がそれって
ちょっと悲しいな。
「それは悪かったな。で、何か用か?」
単刀直入に聞き、早く帰りたかった。

「あんたさ、真由の事好きでしょう?」
な、なんと・・・バレた。なぜだ。
俺コイツと初めて喋ったのになぜ・・・。
「な、なんでそう思うんだ?」
「見たら分かるし。今日一緒にご飯食べた時とかホントわかりやすいね、あんた」

それなら俺も気づいたぞ
「お前こそ、崎森の事好きだろ?
上手く喋れてなかったし、どうなんだ?」

あれ・・・コイツ顔赤くねぇか?
好きなんだな。でもコイツよく見たら結構可愛いな。身長は低いけど、スタイルいいし、髪すごく長いしキレイだし。
でも今日会話してわかったことが、
「お前、素直じゃないな」
あ、ヤバイ。
つい声に出しちまった。
「うるさいな。悪かったわね」
あれ?スネちゃった・・・?
「この性格どうにかしたいって自分でも思ってるわよ。でも・・・治せないの・・・」
なんか、こうして話してるとコイツも
ホントに崎森の事が好きなんだな。

「協力・・・してやろうか?」
言った瞬間相原の顔が一気に明るくなり、「ホ・・・ントに?
ホントに協力してくれるの!?」
「あ、あぁ俺に出来る事ならしてやるよ」
「じゃあ、私もあんたと真由の恋、
協力・・・してあげるわよ」
おっマジでか。
「それはありがとな」
「私だけ何もしないのは嫌だから
仕方なくだからね」
ツンデレだなぁ。
いきなり可愛くなったり今みたいに
強気になったり忙しい奴だな。
「はいはい。
あ、俺は坂井愁也だからヨロシクな」
「知ってるし。真由から聞いた。
知ってると思うけど私は、相原優愛。
まぁ、ヨロシク。」
「あぁ、ヨロシクな」

そして俺らはそんな話をしながら
一緒に帰った。