お互い、知らなかった。




ううん。





知るよしもなかった。







だって



あなたは……。










――学校も休みで




退屈で堪らなかった。






「ヒマ~」



だなんて




呟いてた。











「……」



何もする事がないわたしは




部屋にあるマンガを手にとった。