――あれから




ずっと


名前も知らない男の子の事ばかり



考えるようになった。






「名前……なんていうんだろ」



でも





調べる気にはなれなかった。




だって



怖いんだ。





あなたがどんな人なのか



知る事が。







ねぇ。



あなたは何者ですか?







「あぁ、もうっ!」



布団の中に




無理やり潜った。







「消えてよぉ~!


こんなんじゃ一生寝れないっ!!




明日……学校なのにぃ……」