「なんっであんたに馬鹿なんて言われなきゃなんないのよ!!」 一気に怒りが爆発したあたしは、少し控えめの声で怒鳴る。 一応ホームルーム中だからね。 こっちは怒ってんのに、薫くんはまだ笑顔のまま。 「嫌ですね、先輩。本当のことを言ったまでです」 「だから!あんたがあたしの何を見て馬鹿だって言えるわけ!?」 「えっと、そのスカートとか」 「はぁぁ!?」 スカート? きちっと毎日アイロンかけてるこのスカート?