私はあなたの観覧車

翌日、昌哉と自転車で登校していると
曲がり角で誰かにぶつかりかけた。

あぶなっっっ!!


「すみませんでした。」


そう言う女性の顔を見た瞬間
僕は立ちすくんだ・・・。

麻季だ・・・。

恵美もいる。

昌哉も気付いたようだ。

すると昌哉は麻季達に話しかけた。


「もしかしてA組の子??」

「はい。山口恵美って言います。
 そしてこの子は中川麻季。
 よろしくね。」

「ふーん。 
 恵美に麻季。
 よろしく。
 
 俺は西内昌哉。
 んで、こいつは笹川悠馬。」

まさかこんなところで会えるなんて・・・。

僕らは(昌哉と恵美だけ・・・?)しゃべりながら
ゆっくり学校へ向かった。