私はあなたの観覧車

観覧車の長~い列に並んでいるとき
僕はふと不思議におもった。

僕はさっき恵美を
フってしまった・・・。

なのに恵美は
僕と麻季を2人っきりにする
チャンスをくれたのだ。

それに昌哉だって麻季が好きだ。

なのになのに・・・。


僕は2人の優しさを受け取るためにも
人生初の告白をしてみようと思った。

さっき恵美は

「これは悠馬のためでもあるけど・・・。」

と言っていた。

これはもしかすると麻季も
僕のことが・・・
と思ったからだ。

勘違いでも想いを伝えたかった。

そして僕らはほとんど会話をしないまま
観覧車に乗った。