私はあなたの観覧車

どうしよう・・・。

麻季と・・・2人きり・・・??

そんなことを考えていたら
後ろから麻季の声が・・・。


「笹川くん・・・?」


僕はあわてて振り返った。


「笹川くんどこか行きたい所ある?」


行きたい所・・・?

こういう時って何て言えば
いいんだ・・・?


「どこでも。
 麻季の行きたい所に行くよ。」


「そう?
 じゃあ観覧車に乗りたいな・・・。」


観覧車って・・・。

本当に2人きりじゃん・・・。


「いや・・・。
 ・・・かな?」


「全然っ。
 行こ行こ。」


「うん!!」


麻季が僕の手をひいた。


麻季は笑っていたが
僕はドキドキしていた。

麻季の手は少し冷たかった。