私はあなたの観覧車

少しずつ日が落ちてきて
帰らなければいけない時間が
迫っていた。

そろそろ帰らないと、と思っていたら恵美が


「そう言えば昌哉
 お化け屋敷行きたいって言ってたよね。
 麻季と悠馬ムリなら私達2人で行ってくるよ。
 いいよね、昌哉」


「おお。
 もちろんいいぜ。」


「じゃあ行ってくるね。
 2人は適当にやっといて。
 じゃあね。」


「えっ。あっ。
 ちょっ。
 待っ。」


「これは悠馬のためでもあるけど・・・。」


恵美は小さな声でそう言ったとき


「早く行こうぜ」

 

昌哉がそう言って
2人は行ってしまった・・・。