そんな平凡な日常に対し、高橋 綾人の心境は不満に満ちていた。

漫画やドラマの主人公の様に、人生が180度変わってしまうような、そんな状況に自分が陥ることはないのか。

ベッドで仰向けになりながら、天井の一点を見つめた。

1秒、また1秒と無駄な時間が過ぎていく。