「私は死なないわ! だって、人間を殺せばいいのでしょう?」 マリアには分かりません。 どうして、彼女が人間を殺せなかったのか。 どうして、あんな歌を歌ったのか。 ましてや、恋というものを経験したこともないのです。 「とにかく、いけません!」 先生は声を荒げ言いますが、マリアは聞く耳を持ちません。 他の生徒は、それを眺めるしか出来ません。 「私は、この歌が歌いたいだけよ!」