バイクに乗っている間は何も話さず無言だったけど、何故か気分が心地良かった。 そして家の前まであっという間に到着した。 ヘルメットを渡し、バイクを降りた。 「お礼とか無いわけ?」 「ありがとうございます」 学校であんな目に合ってるのになんで私がこいつに頭を下げなきゃいけないのか・・・まあ如月綾香だと思って無いからしょうがないけど。 心の中では愚痴っていたけど素直にお礼を言った。 「フッ・・足んねえ」 見惚れるような笑みに思わず見とれている時だった。