「一つだけお願い。俺の傍に居るときは本当の綾香でいて」
言いながら私の掛けている分厚い眼鏡をスッと外し、髪からゴムをスルッと外した。
「可愛い・・・」
そう言う竜さんはやけに色っぽくて思わず頭を縦に振り頷いていた。
「あ、もう8時だね。遅くなりすぎても困るしもう帰ろうか。送るよ」
もう8時!?ってお兄ちゃんが来る時間じゃん!!ヤバい!!こんなに遅いの初めてだし、何があったか問い詰められる~!!
よし、お言葉に甘えさせていただきます・・。
・・・で、でも家の前は不味い見られる!!
そうだ!!コンビニまで送ってもらおう!あそこなら家近いし・・・。
「買いたいものがあるのでコンビニまでお願いします!!」
「うん、わかった」
どうか何もありませんように!!



