ある晴れの日、俺が診察室の前を通る時だった。
「綾香ちゃんは・・・」
綾香という言葉が聞こえ、つい気になってしまい診察室のドアに耳をつけよく聞くとそれは医者とナースが話している様だった。
「綾香ちゃん・・・あのコト、まだ夢だと思っているみたいです・・・でも、最近はフラッシュバックも起こさなくなって来たみたいだし、そろそろ退院も・・」
「・・・そうじゃな。綾香ちゃんはまだ幼くてあんな明るい子なのに・・」
そしてその後の二人の会話で知ってしまった。
綾香の過去の真実を・・。
それと同時に綾香と俺に別れの日が来ていることを察した。
俺が綾香を守らなきゃ!!
俺は伝えなきゃとがむしゃらに綾香の部屋に走った。



