ここで、君に出会ったんだ。 廉の部屋の601号室の前まで来て、入ろうとした時だった。 う゛っ・・・う゛っ・・・ 横の方から小さな泣き声が聞こえた。 その声は隣の病室601号室から聞こえてくるのが、耳を澄ますとわかった。 つい、俺は気になって601号室のドアに手を掛けてゆっくりと開けた。