竜さんは救急箱からガーゼと消毒液を取り出して消毒液を染み込ませたガーゼをそっと傷口に当てた。 「いっ・・・」 「ごめんね。痛いけど、ちょっと我慢して。」 緊張と驚きですっかり忘れていた痛みが今になって返ってきた。 声を出さないように、歯を食い縛る。