「…ぐはは、おい、見ろよあいつ!」 踏み入れた瞬間気持ち悪い笑いを溢し、私を指差して男は一緒にいた仲間にそう言った。 「うわ~っ、まじ地味すぎだろ~」 「きんっもー」 仲間のカラフル頭達も口々にそう言った。 あんたの髪の毛の方が余程気持ち悪いわよって言ってやりたかったけどそんな事言ったらこの場から消されるかも。 ……いや 消してほしいぐらいなんだけどね。 やっぱり校舎がオンボロだと生徒もオンボロな奴しかいないのね。 ってそっか今の自分の格好をすっかり忘れていた。