此処は一体 どこなんだろう・・? がむしゃらに走り続けふと我に返った時にはもう手遅れだった。 タバコの苦いツンとした臭いと女物や男物の強烈な香水の臭いが混ざりあっている。 細くところ狭しに危険な薫りがする店が立ち並ぶ薄暗い道。 早く此処から出なければ 私の本能がそう訴えている。 とりあえず今とは逆方向に足を進めた時だった。