「こいつは綾乃だ。」 なんの迷いも無く言う。 「じゃあ上の名前はわかる?誕生日は?血液型は?」 「・・・・」 廉は何も 答えられなくて黙る。 そういえば私は廉達に 自分の事何も話したことがない。 でも竜さんにだって 話したことは無い。 きっと過去の私が お喋りしたのだろうけど。 「じゃあ、僕が答えてあげるよ」 「りゅ、竜さん・・・もう、やめません!?」 私は話をやめさせようと 慌てて止めに入った。