麗の運転は
麗も初めてで緊張してるのか
ちょっと危なっかしかったけど
早さも配慮してくれて
なんだか落ち着くドライブだった。


私も麗の背中にぎゅっと
しがみついていた。


「はいっ!とうちゃ~く!」


いつもより速度が遅かったので
ちょっと時間がかかったけど
無事、家についた。


「・・・ありがとう」


私はヘルメットを
麗に返しながら言った。



「ううん、俺こそ。今、俺超幸せなんだよ。こうやって綾香と話せて、バイク乗せられて、一緒の時間を過ごすことができて。綾香に本当感謝してる。」


「・・・そんな事、言ったら私だって同じ。麗達に会ってから・・初めての事ばっか。確かに嫌なこともあった。・・・でもね。今日すごく楽しかった。私、色々あって友達とかいないし。麗達みたいな友達が出来て幸せ。出会えてよかった。」


本当に夢みたいに
楽しかった。

こんなツンツンしてる私でも
こんな笑い合える仲間も出来るもんだなーって。


淋しい気持ちが
あなた達といると紛れるの。


確かに本当に
ムカツク時もあるけど・・ね。