部屋の中にはいつもの神龍の幹部メンバーと総長がそれぞれソファに座っていた。
部屋の真ん中のソファに座る金髪の龍は私をジッと見つめている。
あの紅い瞳が怖い・・何でも見透かされちゃいそうで。
「綾乃さん、いきなり呼び出してすみませんね。」
「い・・え」
口を開いたのは金髪の龍じゃなくてインテリ眼鏡くん。
本当に大迷惑よ!!って言いたい所だけど、この男の本性を知った今、そんな事言える筈がない。
「で・・なんで私は此処へ?」
理由を知りたい此処に連れて来られた理由を。
如月綾香として連れて来られる理由は何となくわかるけど、綾乃としては全く理由は思い付かない。



