「ア・・リス・・・」 すっかり、静かになった体育館は私の声が響く。 私はボロボロになったアリスを床から拾った。 アリスのお腹は切れてそこから綿が出ていた。 アリス・・ごめんね。 そして、しっかりとアリスを抱き抱えてとにかく早く家に帰りたくって鞄を拾い上げ、体育館を走って出た。 ポツポツ・・ いつの間にか外はシトシトと雨が降り始めていたが、そんな事も構わずに私はただ帰り道を急いだ。