「強気な女も嫌いじゃない」 唇をやっと離したと思ったら、美しすぎる笑みを浮かべてヘルメットを付けてバイクに飛び乗りあっという間に行ってしまった。 「あいつに初キスとられちゃったよ・・・」 誰もいない静かな道てはやけに自分の声が響いた。 私の初キスは、タバコの苦さと血の鉄の最悪な味がした。