私たちの秘密

「起きなさ~い」
毎朝恒例、お母さんの大きな目覚まし時計。
どこからそんな大きな声が出るのだろう。
そんなことを考えていると、
ドンっっドンっっと閻魔大王様の足音が聞こえてくる。
頑張って起きようとするが、
モゾモゾ動くだけで体が動かせない。
「はぁ~~ぁ・・」
2人共諦めモードに突入していた。
バタンと、おっきな音がしたと思ったら、
予想通り赤く燃え盛る炎を体全体から
放出していらっしゃる、お母様がいる。
「お、おはようございます・・」
「母さん、はよ・・・。」
と様々な声が小さな金色の物体から
聞こえてくる。 
全くと言った感じで呆れ顔
になったお母さん。
すると、いきなり爆弾を
投下してきた。
「今、8時15分!」
「「えーー!」」
遅刻!
ぽん!今の音は、人間に化けた音。
私達は、


妖狐なのだ。