「ふふーん♪」




アジは僕が持つと言ってきかなかったコウは、私の隣でご機嫌。





鼻歌なんか歌っちゃってる。






「どんな料理にしよっか?」





「んー、僕は別にこのままでもいいけどなぁ。」






「……ダメだよ。私が食べられないじゃない。」






「あはっ、そうだねー。」






コウはまだ猫らしいところが抜けない部分がある。






「煮つけにしてみよっか。」





「うん、僕、杏が作ってくれた料理なら何でもいい!」







私はコウのその言葉に、思わず微笑んだ。