「……僕の頭も撫でて!」




「えっ?」





「この子ばっかりずるいよぉ……」





そんなこと、そんなうるうるした目で言われても……





私はボボッと顔が赤くなるのが分かった。





「こ、これでいい?」





私は少し間をおいて、コウの頭も撫でてあげた。





「うん!へへっ……杏の手、気持ちいいな。」






……コウが私の一番になりたいって言ってくれた時は、私も何の迷いもなく受け入れることができるって思ってた。





私もコウが好きだし、こんなにかわいいし。何の問題もないと思ってた。






……ねぇ、コウ。





私、少し不安なんだよ?





何も知らないコウが、私の一番になれるのかって、急に不安になっちゃったんだ。





……こんな私でもいいのかな?