「……いくらコウでも、やっぱり一緒にお風呂は恥ずかしいよね。」






僕は杏にいい匂いのする泡で、頭を洗ってもらっていた。





気持ちよくて、寝ちゃいそう……





「どうしてー?」





それなのに、突然そんなこと言うからビックリしちゃったんだけど。






「……秘密。」





杏はそう言って、ゴシゴシと僕の頭をまた洗いはじめた。






「痛いよー、杏。」






「あっ……ごめんね。」





……なんだろうなぁ。