「ちょっと話しないか?」 「……私には話すことないし。」 「じゃあ、僕の話を聞いてくれればいいから。」 ……亮は相変わらず、私の目を捉えて離さない。 「……分かった。」 話を聞かないと、一生亮から逃げられないような気がした。 「広場にでも行こう。」 私はただ黙って、亮の後をついていった。