「……ここで待ってればいいかな?」 杏の学校の入口で、僕は杏が出てくるのを待っていた。 そんなに遅くはならないって言ってたから、もうすぐ出てくるはず……。 「にゃあ……」 「あ、元気にしてた?」 「にゃあ!」 「よかったぁ。」 杏の学校にはたくさんの猫がいて、僕が行くといつも近くに寄ってきて話しかけてくれた。