「……コウ!」 「なぁに?杏。」 ……はぁ。コウは純粋すぎるよ……。 「……猫耳?」 帽子をとったことに驚いてしまった私と、何の悪気もないようなコウを尻目に、亮はコウの猫耳をじっと見つめていた。 「……あっ、そっか!この耳は内緒だったよね!」 「……もう遅いよ、コウ。」 私はそう言ってため息をつくしかなかった。