「あの〜、日野さん。」


「あ?てめぇ誰だよ。」


「あ、佐藤廉と言います。」


あたしに話し掛けてきた
いかにも真面目そうな男は
深々とお辞儀した。


「何の用だよ。」


「あのー、そろそろ保護者会のプリントを…」


「んなの、捨てたよ。」


「え!では何でも良いので紙に書いて持ってきてもらえます?」


「はぁぁ!?怠ぃな。うちの親どーせ行かねぇから。」


「いやしかし…。全員提出なので…」





…こいつ怠い。