----大地 said*。----

ガラガラッ・・・。

遂に一週間が経った。林檎はいつまで経っ

ても俺を呼び出そうとしないから、俺から

呼び出した。ったく手間かけさせんなよ。

そして俺はぶっきらぼうに、

「・・・で、返事は?・・・。」

うっわ、俺、余裕ねぇなぁ~・・・。

そしたら、林檎はいきなり泣き出した。

正直、めっちゃギョッとした。俺が泣かせ

たのか?!とか。めっちゃ焦った。林檎は

俺が告白したことを相当驚いていたようで

ずっとずっと真剣に悩んで、悩んで、悩み

まくって、頭の中がぐっちゃになったらし

い。泣き出すほど悩んでいたなんて、そん

なこととはつゆしらず、俺は呑気に早く返

事聞きたいとかぬかしてたのか・・・。

初めて本気で好きになった子にこんな思い

させてたなんて・・・。情けねぇな俺。

気づいたら体が勝手に動いてた。

軽くて小さい林檎の体。力を込めて抱きし

めたら壊れそうな柔らかい体。

林檎・・・。ごめんな・・・。

温かい雫が頬を伝う。

俺って意外と涙腺緩かったんだな。カッコ

悪ィ・・・。

「だ、大地も・・ヒック・・泣いてるの?

どうして・・・?」

泣きながら俺を不思議そうな顔で見つめる

林檎。そんな林檎に俺の気持ちを伝えた。

うまく言えなかったけど、伝わっただろう

か?俺の前でもじもじしながら言いたいこ

とを整理できていない林檎が俺のことを

どう思っていたのかを伝えてくれた。

一生懸命話す姿が可愛くて

不意にキスをした。

真っ赤になった林檎。可愛い・・・。

林檎が一生懸命話してくれたように、

俺も思ってること全部言った。